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つわりの時は…

副院長です。

妊娠初期につわりで悩まれる方が多いことと思います。

これだけ医学が発達した現代においても、未だに明らかな原因がわからず確実な治療もありません。

ひどい方になると、いわゆる「飢餓状態」にいたるケースもあります。 つわり症状によって起きる、嘔吐などから脱水状態になってしまう状態を「妊娠悪阻」と呼びます。

重症化によって意識がなくなったり脳に影響を来たす場合まであります。あまりつわりがひどい場合には、入院の上点滴加療となります。

病院に行く目安

  • ・一日に何回も吐く
  • ・水分も受け付けない
  • ・つわりが始まって、体重が3kg以上減った
  • ・日常生活に支障がある

つわりによる入院は決して珍しいことではありません。環境を変え、安静にして少しずつ食事を調整していきながら点滴による水分と栄養を補助することで短期間で改善に向かうケースが多いです。つわりの原因に精神的な要素があるとも言われていますが、僕はあまり関係ないと思っています。

あくまでも体の反応であり非常にキツい状態でありながら、ご本人以外なかなかその辛さを共有できない病態です。周囲の理解がとても大切ですね。ただお仕事をされている方なんかは、「職場を休めない」「仕事ができないのが辛い」とおっしゃいまして、入院はおろか、病院に来ることもなかなか難しいようです。

症状軽減には、食事の量を小分けにするとか安静にするなど色々ありますがもっとも大切なのは『脱水』『栄養(ビタミンなど)不足』の改善です。

 そんな中、僕がオススメするのはこれです↓

 

『大塚製薬 経口補水液 OS-1』

ほぼ大塚製薬の独占状態だった経口補水液(ORS)ですが、最近は味の素、タケダなどからも同様の商品が発売されています。

ただ経口補水液の中でもっとも早く商品化され、僕自身が試したことがあり、様々な医学的臨床応用のデータがあるのがOS-1なので取り上げました。大塚製薬のステマではありません。一切リベートなんかももらってませんよ。

サンプルくらい欲しいですね(いらないですよ)。

 

特に僕が何かの利益を得られるわけでもないし、宣伝みたいでイヤなのですがこのOS-1に代表される経口補水液は非常に臨床的には良くできています。下痢、嘔吐による喪失したナトリウムの補充には正に最適です。飲む点滴と言われる所以です。

OS-1に含まれる糖分は2.5g/100mlで、ナトリウムイオン濃度はポカリが21mEq/Lに対してOS-1が50mEq/L。

また経口補液剤は浸透圧が低いので(OS-1が270mOsm/Lで、ポカリスエットは323mOsm/L)、吸収率にも優れています。 以前に点滴が苦手な乳用児の全身管理にも応用したこともありました(全身麻酔の手術前などですね)し、実際の臨床研究もあります。

このような理由から、嘔吐などによる脱水傾向のつわり妊婦さんには経口補水液はとても良いと思います。

ただし、これはちょっと喉が渇いたからゴクゴク飲むという代物ではありません。脱水状態でない人が摂取すると、逆に高ナトリウムを呈してしまいます。 あくまで、電解質状態を改善する目的のものですから、ジュース代わりに〜とかは注意が必要です。ですから『医療者にご相談を』と書いてあるんですね。

ただ実際には別に相談いりませんから、しんどかったら飲んでください。

この有名タレントさんの起用で、なんか気軽に飲めるイメージがあるかもしれませんけど、何度もいいますがあくまで脱水状態の方にのみオススメします。

さて味ですが、このOS-1は不思議と健康な時に飲んだら美味しくない(まずいと言っても良いでしょう)ですが、身体がひどい時に飲むと何故だか美味しく感じます。 OS-1が美味しい時は、自分の体が辛かったんだなと思ってください。

僕の経験上での飲み方のオススメは、冷やしたゼリータイプが飲みやすいと思います。自分が風邪をひいた時に、色々試してますから自信があります。冷やしておくのが美味しくなるコツです。

病院で点滴まではちょっと…という方は、是非試してみて下さいね。

妊婦のみなさん、つわり期間は大変だと思いますがなんとか乗り切りましょうね。つわりは必ず終わるものです。とにかく凌いでください、仕事も無理はしないでください。あんまりひどければ、外来で是非相談して下さい。 

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