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オウム病って知っていますか?

副院長です。

非常に妊婦の皆さまには、お伝えしようか迷う情報ですが、あくまでも注意喚起という意味でここに書きます。

日本産科婦人科学会がこのほど、厚生労働省からの情報提供として、死亡した妊婦さんの検体からオウム病によるChlamydophila psittaciを同定した事例があったとし、健康危険情報の通報をホームページで公開しました。

 

平成29年3月17日 労働省健康局結核感染症課

死亡した妊婦の検体から Chlamydophila psittaci を同定した事例について 

通報元の国立感染症研究所では、妊婦はオウム病のハイリスクである可能性があることから、妊娠期には鳥類、家畜や飼育動物との不必要な接触は避けるべきである(抜粋)

 

妊婦さんは免疫力が低下していることが多く、様々な感染症にかかりやすいのは事実です。お母さんの体になんらかの感染症があった場合に、赤ちゃんにダイレクトな異常をきたすものは限られています。代表的なものとしては風疹、トキソプラズマなどです。

しかし、今回のオウム病ではそのような胎児先天異常をきたすことはありません。ただ感染が重症化してお母さんの体に危険が及ぶと、当然赤ちゃんにも影響がある場合があります。

ですから早期の発見と治療が必要です。オウム病は症状がインフルエンザなどと似ているので、なかなか「オウム病」と診断確定に結びつきにくく発見が遅れて重症化すると、今回のような事態になることも頭の片隅に入れておかなくてはなりません。

オウム病はオウム、インコ、ハトなど鳥が主な感染源で、ペットショップや公園などにおいて主に病原体を吸入することで感染するほか、ペットにかまれたり、口移しで餌を与えたりすることでも感染します。ただ、診断さえつけば治療法はありますし、重症化さえしなければ赤ちゃんへの心配はいりません。

 

ペットからの感染は予防が難しいので、僕からはなるべくペットに近づかないでくださいとしか言えません。

しかしあんまりナーバスになりすぎるのも問題です。おうちのペットも寂しいでしょう。ペットに限らずお兄ちゃんやお姉ちゃんを幼稚園や保育園に入園させているお母さんも、同じなんです。小さい子はいろいろな感染症にかかりやすく、お家で一緒に暮らしていれば、当然妊娠しているお母さんにも病気がうつってしまう可能性が高いのです。

極論ですが、じゃあ上のお子さんと離れて暮らすの?ということになってしまいます。ペットも同じですね。

ネコなどから感染するトキソプラズマは別です。その話はまた別の機会に書こうと思います。

いろんな妊婦さんにとって怖い情報が、あっという間にインターネットを介して伝播してしまう昨今の状態は、良い面もありますが、いたずらに恐怖心をあおる側面があるのも事実です。

適切な情報の取捨選択が大切ですね。

心配ならお医者さんに聞いてみましょう。インターネットなんかの無記名な記事やニュースを鵜呑みにせず、なんでも相談してください。

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